「入院先の病院が決まりました。1時間30分後に迎えの車が行きますので支度をお願いします」と保健所から電話がかかってきた。支度時間があまりにも短く、いろいろ焦りました。
私と同じように入院する方は、どういう流れで入院するのか、事前に何をしたらいいか、病院でどう過ごすのかなどを、事前に知りたいと思いますので、自身の経験をもとに上記のことをシェアします。
入院を控えている皆さんのお役に立てばと思います。
なお私は無事に退院しております。
感染経路~発症まで
まず妻が感染しました。私に感染しないようマスク着用、距離を置く、気づいたときにはアルコール消毒などの対策を講じましたが、残念ながら発熱。近くの病院でのPCR検査は陽性。CTを撮ったところ「肺に影」が診られたため「中等症1」に該当。
保健所の話では、入院は通常だと翌日とのことなので、ゆっくりと準備を進めようとしていると、「入院先の病院の確保ができました。14時に迎えの車が行きますので支度をお願いします」と電話。そのとき12時30分。1時間半しかありません。38℃の熱がある中の支度はとても焦りました。
入院するのはどういう人?基準は?
コロナと診断された方の中で、高齢者、基礎疾患がある方、医師が総合的に判断した場合に入院治療となるようです。私の場合はCTの結果、肺に影が見つかり、肺炎の所見があったため入院治療となりました。
参考までに港区区役所のページをリンクしておきます
新型コロナウイルス感染症の診断から療養終了までの流れ https://www.city.minato.tokyo.jp/hokenyobou/corona-ryouyounonagare.html
入院までの流れ
病院に行った翌日には入院でき、あっという間でした。以下に流れを書きます。
なお、個人識別用にバンドをつけられます
- 0日目:発熱
- 1日目:病院でPCR検査→陽性→CTで肺炎の所見。病院から保健所に連絡
- 2日目
- AM10時:保健所から電話。病床に空きがあれば入院へとの説明。スケジュールはなんとも言えないが翌日以降になるだろう
- PM0時30:入院先が決まったので14時に専用車が迎えに行くとの電話。熱のあるなか急遽支度。
- PM2時:車に乗り込み病院へ。到着後、CT撮影や先生による診断などを実施。入院生活が始まる
入院先はどこ?
私は都内に住んでいるので、都内の病院に入院しました。保健所と、コロナの入院治療を受け付けている病院が連携を取ってくれ、自動であてがわれます。なお、こちらの要望は聞かれませんでした。おそらく空きが出た病院に振り分けているのでしょう。
個室か相部屋か
個室になるかどうかは、入院するまでわかりません。私が入院した病院の場合、すべて個室でした。病院によっては相部屋のこともあるようですのでラッキーだったと思います。なお、個室を希望するかなどは聞かれませんでした。個室だったらPS4を持っていこうかと考えましたが、もし個室でない場合、邪魔になるだけなのでやめました。
移動手段は?
コロナ患者を搬送するということで、専用車両が家の前まで迎えに来てくれました。ドライバーの方から事前にあと何分で到着予定との連絡があったのはとても親切でした。ドライバーの方に名前を告げて車に乗り込むと、あとは病院まで連れて行ってくれます。なお、一日2万人弱もの感染者が出ている状況でしたが、搬送されたのは意外にも私だけでした。もっと多くの人がいるのかと思っていました。
持ち物は?
30代男性が実際に必要だと感じたものを示します。赤字はぜひ持っていくべきものです。特にスマホやiPadは無いと暇すぎて死んじゃうと思います。赤字ではない物は忘れたとしても、病院で貸し出しや購入もできると思います。また入院先の病院が必要なものリストを公開しているはずですので、そちらも合わせて確認ください。なお、スーツケースに荷物を詰め込んでいくのが楽だと思います。リュックは持ち上げるのが重いです。
参考として、「コロナ 入院 持ち物」ググって一番上に来た病院のページをリンクしておきます。
笹生病院
https://www.saso.or.jp/inpatient/belongings/
入院の費用は?
院費用は食事、ベッド代も含めてすべて無料です。ただし、TVを見る、ジュースを買うなどする際は別途料金がかかりました。今回の件で、たくさん払った社会保障費のいくぶんかを取り返した気がします。
食事は?
カロリー、栄養バランスがコントロールされた食事が提供されます。いわゆる病院食だと思います。味はそれなりに美味しく、不満を言うなら量が少なかったのですが、最近少し体重が増加気味だったのでダイエットのいい機会だと捉えました。なお、はじめは1日2000kcalだったのが、途中から2200kcalに変わりました。
困ったこと。
- 薬を忘れた
焦っていたこともあり、シダキュアという花粉症の治療薬を忘れました。薬の摂取期間が空きすぎてしまうと治療の効果がなくなってしまうので焦りましたが、退院が早まったので結果的に問題ありませんでした。
- 病院のネットが弱い&遅い
病院には無料のインターネットがあるのですが、私の部屋は電波状況が悪く、iPhone12miniでは電波を拾えませんでした。途中で部屋移動があったので電波は繋がるようになりましたが、速度が500kbps程度しか出ず、動画視聴や電子書籍のDLに支障がありました。対策として、楽天モバイルでテザリングをしました。使い放題2,980円の楽天モバイルよ、ありがとう!
- 隔離生活はやることがない
一日三度の食事、3回の検温、シャワーの他、基本的にやることがありません。
熱が落ち着いてからは、iPadでYou Tube、読書、動画を楽しんでいました。
いかに自分の楽しい時間を作り出せるかが、病院ライフを快適に過ごすキーになると思います。アマゾンプライビデオ・Netflix・電子書籍などを、これを機にスタートしてみるのはいかがでしょう。
安心したこと
- 万全の体制
24時間体制で医者・看護師の方が診てくれ、不安なら相談できるのは非常に心強いです。先生もそれなりの患者さんの数を見ているようで、この症状なら大丈夫という知見をお持ちです。また看護師さんが定期的に部屋の様子を見に来てくれ、「体調はいかがですか?」と声をかけてくれるのも嬉しいです。入院で弱くなっている心の支えになりました - 食事の準備が不要
コロナで熱がある中、また感染拡大防止の観点から外出して食料を調達するというのは難しいです。栄養バランスを考えた食事が一日三度提供されるのは大変ありがたい。もし、自宅療養ならろくに食べられずに、回復が遅かったのでは?と思ってしまいます。
その他感じたこと
- 健康のありがたみ
このまま一生病院から出られなくなったら嫌だなぁなどと考えてしまい、健康がすべての土台位になっていることを改めて認識しました。仕事も大事ですがまず健康ですね。 - 家庭内感染を防ぐのは大変
我が家は1LDKに二人暮らし。部屋数が少ないため、感染者の隔離が難しいです。
リビングに私が、寝室に妻がという具合に寝る場所をそれぞれ分け、食事も別、マスク着用、アルコール消毒も行いましたが、感染しました。もっと徹底的にやれば感染を防げたのかしれないですが、現実的には難しいのかもしれません。
最後に
コロナで入院した体験をもとに色々まとめました。皆様のお役に立てば嬉しいです。
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