【資産形成に何を買う?】高配当株 vs S&P500 〜高配当は優れた精神安定剤〜

資産運用

こんにちは。まろです!
私は年収500万円代の平凡サラリーマンですが、投資を続けて、投資12年で資産1億円を達成しました。高給取りでは無く、稼ぐ力は大したことありませんが、投資で増やす力はまぁまぁだと思います

私の経験や知識が、これから資産運用を始める皆さんの参考になれば嬉しいです。

この記事では、今回は資産形成のためには高配当株株を持てばいいのかを書いています

  • この記事でわかること。
    • 資産形成には高配当株よりも「S&P500」のインデックスファンドがよい
    • 高配当株は精神安定剤効果があるので、一部持つのはあり
記事を書いた人
  • 都内在住、30代後半の平凡サラリーマン
  • コツコツ投資を続けて、投資歴12年で資産1億円を達成
  • 平凡な会社員でもできる、再現性のある投資法やライフハックをを皆さんにお伝え

不労所得に憧れがある

不労所得に憧れがある。だからといって、働きたくないというわけではない。しかし、毎日、食べて寝るだけの何もしない生活でお金が入ってくるとするなら、とても素晴らしいと思う

中学生の頃には毎月、仮に3万円が入ってくれば漫画や角川文庫が買い放題だと思ったし、社会人になり働くようになった頃には3万円は随分と生活を楽にしてくれるものだろうと思った。

高配当株といえば、たばこの日本たばこ産業(JT)、日本郵船、製薬のアステラス製薬、たばこのアルトリア・グループ、製薬のファイザー、通信大手のベライゾン・コミュニケーションズあたりが思いつく。

これらの配当利回りは、少なく見積もっても4%と銀行預金に比べて魅力的だ。しかも配当だけではなく、株価もゆっくりとではあるが右肩上がり。

配当ももらえるし、売れば売却益もでる。じゃぁもう、資産形成は高配当株を買えば無敵なのではないのか?

というわけで、今回は資産形成のためには高配当株株を持てばいいのかを考える

高配当株ってなに?(定義)

高配当株とはこれという定義があればよいのだけれど、残念ながら存在しない。他の株と比較して、配当が高い株のことを一般的に高配当株と呼んでいる。

利回りが大体4%を超えたら高配当といってよさそう

下の表は、日経平均の配当利回りや、アメリカのS&P500の配当利回りをまとめたものだ。

  • 日経平均日のうち配当利回りの高い50企業の利回りが4.49%
  • アメリカのS&P500構成銘柄のうち配当利回りの高い企業80社の利回りが4.75%となっている。

これらはだいぶ高い水準なので、これほどまで高くなくとも、4%を超えたら高配当と言っていいと思う。

【表】指数と配当利回り

1,000万円あれば年間40万円ももらえる

4%の配当利回りということは、仮に1,000万円分株を持っていれば、年間40万の配当、月になおすと3.3万円の不労所得をゲットできる。3.3万円も自由なお金があるのは最高だ。

もし仮に3,000万円分株を持っていれば、月に10万円の不労所得になり、生活は相当楽になる。

この調子でもし、5,000万円もっていれば16.5万円分の不労所得が…などと妄想が止まらなくなってしまう。

参考)日本とアメリカの代表的な高配当株

具体的に銘柄がわからないとイメージできないと思うので、参考として高配当銘柄の代表例を乗せておく。参考なので適当に読み飛ばしてOK。

2025年8月15日~20日の価格を引っ張ってきている。

銘柄名称配当利回り株価補足説明
日本たばこ産業4.42%4,710円
日本郵船4.53%5,187円
アステラス製薬4.63%1,685円
ベライゾン コミュニケーションズ(VZ)6.17%43.68 USD通信・技術・情報サービスを提供する米国の会社
ファイザー(PFE)6.78%25.04 USD米国のバイオ医薬品会社
アルトリア グループ(MO)6.94%58.14 USDタバコの製造・販売を行う米国の持株会社

高配当株の魅力は安定性

魅力1:定期的にお金が入ってくる

なんといってもこれが一番だと思う。日本株だと年に1-2回、米国株だと年に4回、天から降ったお小遣いように口座にお金が振り込まれる。

世の中の景気が悪くて株式市場が伸び悩んでいても、自分の会社の給与が上がらないときでも、非常に安定的にお金がポーンと湧いて出てくる。

自分自身は何もしていないにも関わらず、ふと口座残高を見るとお金が増えている。ちょっと豪華な食事へ行こうとか、旅行の資金に充てようと思えし、給与ではなくお金を稼ぐ方法があるんだという実感も湧いてくる。本当に株は偉大だ。

魅力2:株価が下がりにくい

業績が安定した成熟企業が多いので、リーマンショックやコロナショック、トランプ関税などで相場が荒れたときでも、他の株にくらべると株価が値下がりしにくい。

たとえば、マルボロでおなじみのタバコ銘柄であるアルトリア・グループ。

こういった成熟企業かつ高配当銘柄企業にどんどん資金を投下していけば、世の中の景気の動向を気にすることなく、定期的にチャリンチャリンとお金が落ちてくるわけで、非常に気分が良い

一時的に株価は下がるかもしれないが、配当はほぼ確実に行われるわけだから、精神が非常によい状態を保てる。

仮に、株価が20%下落しても、下記のように考えればドンと構えていられる。

  • 「配当利回りが4%だから、5年間耐えれば、下落分と配当分で帳消しにできる」
  • 「5年も待てば株価は回復しているだろうから、気長にまとう」

リスク:減配・無配はありえる。配当利回り5%を超えたら注意

当然、投資なので無リスクということは絶対にない。どんな企業でも業績が傾く可能性があり、いままで配当を4%出していたのに、1%になったりする可能性もある。

特に配当が5%を超えている銘柄は注意する必要がある。

業績が悪くなるため株価が安くなっており、利回りが一時的に高くなっている可能性があるためだ。一見すると利回りがいい銘柄に安易に飛びつくと、いきなり減配をくらうい怪我をするかもしれない。

なので高配当株を買うときは、業績が安定している企業、かつ連続配当をしている企業に絞りこむのがよい。

じゃあお前はどれだけ高配当株をもっているの?

  • 景気が悪いときでも安定して4%近い配当利回り
  • 株価が落ちてもそのうち戻るという安心感
  • 不労所得を得られているという喜びの実感

という具合でとても優れている高配当株投資。これを毎月の給与で買えるだけ買っておけば、もう資産形成ゲームは攻略したんだと思える。

だったら当然、お前もたくさん高配当株を持っているのだろうと思うはずなので、私の状況を記載する

いまはもう全然持っていない

私は株をはじめてまだそれほど詳しくない頃、たしか2012年くらいだった気がするが、高配当株を購入していた。もちろん、業績が良く潰れなさそうで、かつ配当を連続して出し続けている企業を買っていた。

具体的にはアルトリア・グループ、ベライゾン、ファイザーなどなど。もし万が一、企業が潰れてしまうかもしれないので、複数の企業の株を買い、リスク分散もした。ボーナスが出ると、MOを買い増ししていた記憶がある。

最終的には年間10万円くらいの配当をもらえるまでになり「これぞ不労所得だ!」と思える嬉しい日々が2-3年続いたのだが、ある日、インデックス投資の存在を知った

インデックス投資とは、市場全体を丸ごと買えるもので、例えば、数万円でアメリカの5,000社の株を超少量ずつ丸ごと買えてしまうという具合のもの。

では、そのインデックス投資は、高配当株と比べて一体どのくらいリターンが違うのだろうかと疑問に思い、色々調べてみた。

その結果、インデックス投資でS&P500を買うほうが高配当株よりもリターンが高い事がわかった。物によっては3倍も違う

高配当株投資という資産形成の極楽浄土にたどり着いたと思ったのだが、実際はそんなことはなかったのだ。

  • 配当込みのリターンを比較すると下記になる
  • 期間:2012年1月~2025年8月の13年間 (私が高配当株投資を始めた時期をスタートとした)
  • リターン(100万円を投資した場合)
    • S&P500:648万円!
    • アルトリア:539万円
    • ベライゾン:222万円
    • ファイザー:215万円

色々考えて高配当株銘柄を探したり分析した苦労が完全に水の泡だ。これがわかってから、高配当株を購入するのをやめ、S&P500のインデックス投資にシフトしていった。

というわけで、資産形成には全世界やSP500のインデックスのほうがはるかに向いているのがわかったので、高配当株はもう殆ど持っていない。

参考)グラフで見るとこんな感じ


グラフの一番上の黄緑色のIVVと書かれたものがインデックス投資のS&P500のリターンを示しており、圧倒的に他を引き離している。物によっては3倍も差がある。

【グラフ:配当込みのリターングラフ】

グラフの説明

  • 配当込みのリターンのグラフ
  • 銘柄
    • S&P500(IVVと表示されている)
    • MO:たばこのアルトリア・グループ
    • VZ:通信のベライゾングループ
    • PFE:製薬のファイザー
  • 期間:2012年1月~2025年8月 (私が高配当株投資を始めた時期をスタートとした)
  • 初期投資額:それぞれ10,000ドルを投資したとする。

高配当株に向く人

とはいえ高配当株投資が悪いというわけでは決してない。素晴らしいものだと思う。

実際に高配当株に向いているのはお金がすでに十分ある人と、心の平穏を保ちたい人だ。

まず、4%ほど配当が安定して入ってくるので収支計画を立てやすい。お金がたくさんあり、資産形成がもう完了しているひとは、わざわざ株価の上下がある銘柄に手を出さずに、高配当株を買っておけば十分だと思う。

上記に加えて、一般的に高配当銘柄は成熟企業が多く業績が安定しているため、株価の上下が比較的小さい。そのため心がハラハラ落ち着かないという状況になりにくい。狼狽売りをしてしまう可能性も低くなる。

つまり心を平穏に保って安心して、着実に投資を続けられる素晴らしい手法だと思う

高配当株を資産形成にどのように活かすか?

資産形成としては高配当株よりもS&P500や全米や全世界などのインデックス投資のほうが優れている。最適解と言ってもいい。

しかし資産形成はヒトが行うものであり、特にワレワレみたいな凡人はすぐ気が動転して、無駄に売ったり投資を止めてしまいがちだ。

なのでいかにして心を平穏にして、投資を続けられる状態にもっていくことが超重要になってくる。

高配当株投資のメリットは下記の状態を作ってくれることだと思う。

  • 下がっている相場でも安定してお金が入るので、株価が回復するまで待とうと思える。つまり狼狽売りをしなくなる
  • 停滞相場でも、お金が入ってくるので投資を続けるモチベーションになる

高配当株を活用したかったら、上記のメリットを踏まえ、メインをS&P500などのインデックス投資で行い、一部に高配当株をいれるのがベストだろう。

まとめ

今回は資産形成のためには高配当株株を持てばいいのかを書いた

色々言ってきたけれど、結論としては、資産形成においては高配当株よりも、インデックス投資のS&P500を買うほうが最適解だ。

しかし、高配当株投資は精神を穏やかに保ってくれる効果があるし、なにより実体験を踏まないと学びは少ないので、気になったらまずは少額買ってみること強くおすすめする。

買う際には、絶対に余剰資金でやること、少額でおこなうことを守ってほしい。また証券会社のサイトで口座を開設して投資の第一歩を踏み出してほしい。

最後に、投資は自己責任です。投資する際は、必ずご自身の状況や目標に合わせて慎重に判断するようにしてください。

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