こんにちは。まろです!
年収500万円台のどこにでもいるサラリーマンです。コツコツと投資を続けて12年で資産1億円を達成しました。高収入ではありませんし、特別な才能があったわけでもありません。それでも、投資で着実に資産を増やしてストレスとは無縁に生きています。私の経験や知識が、これから資産運用を始める皆さんの参考になれば嬉しいです。
この記事では、私が実践してきた投資戦略の柱である「コア・サテライト投資」を紹介します。
この記事でわかること。
・コア・サテライト投資とは、安定的な運用を目指す「コア」と、積極的にリターンを狙う「サテライト」を組み合わせた、まさに「鉄板」とも言える投資手法です。
・安定と成長を両立したい方におすすめです。
- 都内在住、30代後半の平凡サラリーマンです。
- コツコツ投資を続けて、投資歴12年で資産1億円を達成しました。
- 平凡な会社員だからこそわかる、再現性の高い投資法を皆さんにお伝えします
はじめに〜インデックス投資の次のステップへ〜

「S&P500や全世界株式のインデックスファンドを積み立てて、投資に少し慣れてきた」
「ニュースで見るような個別株にも挑戦してみたいけど、大きく損するのは怖い」
「もっとリターンを狙いたいけど、安定感も捨てがたい」
そんな風に思うことはありませんか?私も常にそう思っています。
今回はそういったお悩みを持つ方に「コア・サテライト戦略」という投資方法をご紹介します。
記事の最後には、私の体験談も載せているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
コア・サテライト戦略とは ~インデックスを中心した戦略~

コア・サテライト戦略をざっくり一言で説明すると、S&P500を80%、個別株を20%くらい保有して運用する方法です。
もう少しきちんというと、「守りの投資」である「コア」と、「攻めの投資」である「サテライト」を組み合わせることで、効率的に資産を増やしていく考え方です。
コアとサテライトで構成されるから、単純に名前をくっつけてコア・サテライト戦略と呼ばれてます。
コアとサテライトの比率と役割

- コア:資産全体の70%~90%
- コアは、ポートフォリオの基礎となる部分です。安定的に資産を増やし、大きな値下がりリスクを抑え、ポートフォリオ全体を守ることが目的です。
- 特定の銘柄で大きな利益を狙うのではなく、市場平均(インデックス)のリターンを着実にとっていきます。
- サテライト:資産全体の10%~30%
- 対してサテライトは、リターンを積極的に狙っていく役割を担います。ですが、投資する金額が大きすぎると、負けたときに取り返しがつかなくなるので、ポートフォリオの10%~30%を目安として設定します。
コアとサテライト銘柄の条件

コア銘柄の条件
コア銘柄には主に以下の条件が必要です。これを満たすのはみんな大好きインデックス投資です。
- 低コスト
- 運用にかかる手数料(信託報酬)が低いことが絶対です。低ければ低いだけ良いです。たった0.1%コスト違うだけでも長期間で見ると無視できないほどの金額になるからです。コア部分は資産の大部分を占めるため、このコストを抑えることが資産を最大化する鍵です。
- 広範な分散
- 投資対象が広く分散されていることが重要です。一点集中だと、それがだめだったときのダメージがでかすぎるからです。具体的には、以下の2つの分散が大切です。
①地域の分散:日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、新興国など、世界中の様々な国や地域に投資されていること。
②銘柄(企業・セクター)の分散:特定の会社や業界に偏らず、数百、数千という多数の銘柄に分散されていること。
- 投資対象が広く分散されていることが重要です。一点集中だと、それがだめだったときのダメージがでかすぎるからです。具体的には、以下の2つの分散が大切です。
サテライト銘柄の条件
サテライト銘柄は、自身の興味関心に基づいて自由に投資対象を選んでOKです。iPhoneが好きで、今後も株価が伸びると思うならアップル株を買ってみるなどでもOKです。例えば次などから考えてみるのがいいと思います。
- 個別株
- 「テスラに試乗してみたらすごかった。これから電気自動車が来る!」「生成AIってすげー、NVIDIAはこれからも伸びそうだ!」などと自身で興味のある株などを選ぶと良いと思いいます。
- テーマ型ファンド
- 「AI」「メタバース」「ESG」など、特定の成長テーマやトレンドに関連すファンドに投資するのもありです。しかし、テーマが期待外れに終わることもありますし、話題性だけで割高になっているかもしれません。
- その他
- 金(ゴールド)などのコモディティ(商品)、仮想通貨などもサテライトの候補になりえます。ですが、価格変動が激しいので慎重に行きましょう。
コア・サテライト戦略とは、このように「安定重視のコア」と「成長狙いのサテライト」を組み合わせることで、リスクを管理しながら効率的な資産成長を目指す、非常にバランスの取れた考え方です。
コア・サテライト戦略のメリット

われわれみたいな凡人にとってのコア・サテライト戦略のメリットは、以下2つだと思います。
- コアサテライト戦略は「安定」も「リターン」も両方狙える
- コア部分では、全世界株やS&P500などを着実に積み上げていくことで、強力な「土台」を通くれます。その上で、サテライト部分では、自分の興味や分析に基づいて、大きなリターンを狙う「攻め」の要素を取り入れることができます。
つまり、「大きく負けにくい」安定性を確保しながら、「大きく勝つ可能性」も追求する非常にバランスの取れた戦略です。リスクを取りたくないけど、リターンも諦めたくない、そんなニーズに応えてくれます。
- コア部分では、全世界株やS&P500などを着実に積み上げていくことで、強力な「土台」を通くれます。その上で、サテライト部分では、自分の興味や分析に基づいて、大きなリターンを狙う「攻め」の要素を取り入れることができます。
- 心の平穏が崩れない
- ポートフォリオの大部分(70%~90%)を占めるコア部分は、低コストのインデックス投資での運用を行います。そのため、サテライト部分が大きく値下がりしても、ポートフォリオ全体が受けるダメージは軽微になりやすいです。
ダメージが軽微なので、市場が荒れた時にパニックになって狼狽売りしてしまうといった失敗を防げ、心が平穏でいられます。安定したコアがあるからこそ、サテライトで少しブッ込んでみることもできるわけです。
- ポートフォリオの大部分(70%~90%)を占めるコア部分は、低コストのインデックス投資での運用を行います。そのため、サテライト部分が大きく値下がりしても、ポートフォリオ全体が受けるダメージは軽微になりやすいです。
コア・サテライト戦略の始め方

ステップ1 〜「コア」と「サテライト」の比率を決める〜
- 比率の決め方の基本
- よく言われるのが、「コア:70%~90%」、「サテライト:10%~30%」です。まずはこの数字を基準として考えるのをおすすめします。
- 「リスク許容度」で比率を決める
- 市場が大きく下げているときに「どれくらい精神的・経済的に耐えられるか」という「リスク許容度」でも比率を決めることができます
- リスク許容度「低」
- 「資産が減るのは怖い」「株価が気になり夜も眠れない」というタイプなら、コアの比率を高めにして、安心・安全を最優先しましょう
- 例:コア85%〜90%、サテライト15%〜10%
- リスク許容度「高」
- 「株の値動きは気にならない」「下がってもそのうち回復するだろう」と考えるタイプなら、サテライトの比率を高めに設定してもOKです。
- 例:コア70%、サテライト30%
- リスク許容度「不明」
- 自分のリスク許容度が分からない場合、コア100%で良いでしょう。
- リスク許容度「低」
- 市場が大きく下げているときに「どれくらい精神的・経済的に耐えられるか」という「リスク許容度」でも比率を決めることができます
ステップ2 〜具体的な銘柄選定〜

資産配分比率が決まったら、次は具体的な銘柄の選定です。
コア銘柄の選び方
コア部分の役割は安定。
安定といえば低コストのインデックスファンド。全世界or米国連動であればどれでもOKです。
とはいえ、何も無いとあれですから日本の証券会社から手軽に購入できる代表的な投資信託をいくつか並べておきます。
- 具体的な候補
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
その名の通り、日本を含む先進国・新興国の株式市場全体に投資できます。信託報酬も業界最低水準を目指しており非常に低いです(約0.05775%以内 ※2024年7月時点) - eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国のS&P500指数に投資。過去の実績から非常に人気があり、たぶん人気ランキングNo3に入るくらいです。信託報酬も低い(約0.09372%以内 ※同) - 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
楽天が運用するファンド。その中身はバンガード社の全世界ETF(VT)です。信託報酬は約0.192%程度(※同)。 - 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
こちらも楽天が運用するファンド。中身はバンガード社のVTI(米国株式市場全体ETF)に投資しています。 S&P500よりさらに広範な米国企業(約4000銘柄)に分散。
信託報酬は約0.162%程度
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 選ぶポイント
- 「全世界」か「米国」かは、より分散を取るか、よりリターンを取るかという違いです。正直、どちらでもいいと思います。安全を取るなら全世界です。
サテライト銘柄の選び方
前述しましたが、サテライト部分は自身の興味のあることや、仕事での知識などを元に選んで行けばいいと思います。
- 選択肢(再掲&補足)
- 個別株式
成長を期待する企業、身近な製品やサービスを提供している企業から選ぶのも良いと思います。 - テーマ型ファンド
AI、環境、ヘルスケアなど、大きく伸びると考えるテーマに投資してみるのもありです。ただし、一時的なブームに終わらないか、手数料が高すぎないかをしっかり確認することも大切です。 - REIT
不動産に連動した投資信託です。インフレ時に強いとされるので、タイミングよく仕込めば上げる可能性があります。 - その他(コモディティ、金、ビットコインなど)
伸びるときは伸びますが、下げるときは下げるので要注意です。
- 個別株式
新NISA制度でのコアサテライト投資の活用

ここではコア・サテライト戦略をNISAでどう実践するのか、私なりの考えを述べます。
まず、「NISA(少額投資非課税制度)」を絶対に利用しましょう。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAでは、非課税(税金ゼロ)!これは長期的な資産形成においてとてつもなくでかい!。
- まず「つみたて投資枠」でコアの積立!
まずは、NISAのつみたて投資枠である年間120万円を上限に、コアとなるインデックスファンド(全世界株式やS&P500など)を積み立て。これが資産形成の土台となります。 - 余剰資金で「成長投資枠」を活用!
- つみたて投資枠を上限まで使っても、まだ資金がある場合、「成長投資枠」を使いましょう。
- サテライト部分となる個別株やテーマ型ファンドなどに投資したりあるいはコアとなるインデックスファンドをさらに買い増しです。
新NISAの年間360万円という枠は、無理して全額使い切る必要は全くありません。ご自身の収入や生活費とのバランスを見て、継続可能な金額で投資していくことが何よりも大切です。
このように、新NISAの制度をうまく活用することで、税制面で非常に有利にコア・サテライト戦略を実践することができます。
【体験談】コア・サテライト歴10年の学び
さて、私はコア・サテライト戦略を始めてから約10年になります。
今はコアの比率は80%くらいですが、始めた当初は個別株メインでした。いろいろやりましたが、結論、インデックス買っておけば間違いない。これに行き着きました。
以前は「自動運転のTeslaはすごい!」「テンバガー(株価10倍)も夢じゃない!」「ウクライナ戦争でリスクオフだからゴールドを買おう」などと色々と投資をしてきました。
正直なところ、サテライトの成績は、売買タイミングが下手くそだったりして、ただインデックスファンドを持っていただけの場合と比べて、多少上回っている程度です。
試行錯誤を経て、徐々に「コア部分の安定性」と、「市場平均に勝ち続けること」がいかに難しいかを理解しています。
いま、私がサテライト投資を続けるのは、もはや株のことを考えるのが「楽しみ」の要素を帯びてきていて、趣味になっているからです。
私のように投資が好きという方は、ぜひ、コア・サテライト戦略をやってほしいと思いますが、そうではないという場合は、正直コアでインデックスを買うだけで十分だと思います。それだけでもう株式投資の正解に行き着いていると思います。
まとめ

コア・サテライト戦略は、「安定」と「成長」を組み合わせる、着実な資産形成を目指すバランスの取れた戦略です。
特に、下記の方にとっては、強力な味方となってくれるはずです。
- インデックス投資からもう一歩ステップアップしたいと考えている人
- 投資のリスクは抑えたいけど、リターンも追求したい人
- 投資が趣味の人
株式投資は、より自由で豊かな人生を送るためのチートツールです。
株式投資がまだという方や、人生は仕事だけじゃないという思いを実現したい方はぜひ、株式投資に一歩踏み出してみてください。
もしまだ始めていない方は、ネット証券を開設し、新NISAで全世界株式やS&P500などを、月々数千円からでも良いので、積立で買い付けることを是非検討してください。
最後に、投資は自己責任です。投資する際は、必ずご自身の状況や目標に合わせて慎重に判断するようにしてください。
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