【暴落に強い】オールウェザーポートフォリオ

資産運用

私は年収500万円代の平凡サラリーマンですが、投資を続けて、投資12年で資産1億円を達成しました。高給取りでは無く、稼ぐ力は大したことありませんが、投資で増やす力はまぁまぁだと思います。

これから資産運用を始める方が、私の体験や手法を参考にしてもらえれば幸いです。

この記事でわかること。
・オールウェザーポートフォリオの仕組み・成績・始め方がわかります。
・オールウェザーポートフォリオはほとんど下げがないかわりにSP500にリターンで負けるので、若くでリスクが取れるならSP500にするのがオススメ。

記事を書いた人
  • 都内在住、30代後半の平凡サラリーマンです。
  • コツコツ投資を続けて、投資歴12年で資産1億円を達成しました。

はじめに:株価の変動に一喜一憂してしまう…そんなあなたへ

「株価の変動が大きいのは少し怖い…」 「できるだけ安定的に資産を増やしていきたい」

投資を始めたばかりの方で、このように考える方は多いのではないでしょうか。リスクを抑えながら着実にリターンを得る方法を知りたいというのは当然だと思います。

今回ご紹介する「オールウェザーポートフォリオ」はリスクを抑えてリターンを得たいという方に向けた投資戦略の一つです。

この記事では、オールウェザーポートフォリオとは何か、仕組みや過去の成績、具体的な始め方、そしてメリット・デメリットについて、紹介していきます。

オールウェザーポートフォリオとは?

オールウェザーポートフォリオは、英語の「全天候型」という名前が示す通り、不況やデフレなど様々な況下で安定したパフォーマンスを目指す戦略です。

考案者

世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイツの創業者、レイ・ダリオです。レイ・ダリオは、将来の経済動向を正確に予測することは困難であると考え、どんな経済環境(経済成長、景気後退、インフレ、デフレ)でも対応できるポートフォリオの構築しを目指しました。

ポートフォリオの中身(資産配分)

オールウェザーポートフォリオの資産配分は上記です

特徴的なのは、債券比率が合計55%と高いことです。これは、リスクの低い債券に多くの割合を配分することで、ポートフォリオ全体の安定性を高めるためです。

本当に不況に強いの?成績は?

では、実際にオールウェザーポートフォリオはどのようなパフォーマンスを示してきたのか、リターンとリスク(特に下落耐性)の観点から見てみます。

灰色がオールウェザーポートフォリオ、青色がS&P500、緑色がナスダックです。
期間は2007年から2025年3月末までです。

リターンは年平均6.3%

近年のパフォーマンス
特に株式市場が好調だった2023年や2024年は、S&P500に負けています。2024年の年間リターンは+4.11%とプラスでしたが、S&P 500は+24.89%と比較すると見劣りします。
そして、ナスダック強すぎですね。

長期的なリターン
オールウェザーポートフォリオの年平均リターンは、S&P 500などの株式インデックスを下回る傾向にあります。 2007年から2025年までの年平均リターンを比較すると、オールウェザーが約6.3%、S&P 500が約9.8%になりました。 これは、安定性を重視する代償として、高いリターンを追求しにくい構造になっているためです。

リスク(下落耐性はすごい)

価格の変動
オールウェザーポートフォリオの最大の特徴は、価格変動リスクが株式中心のポートフォリオに比べて低いことです。値動きが緩やかなため、精神的な負担が少なく、長期投資を続けやすい精神状態へ持っていってくれるというメリットがあります。

最大下落率
市場が大きく下落する局面での「守りの強さ」が際立ちます。過去の金融危機(ドットコムバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど)において、S&P500は大きく下げていますが、オールウェザーポートフォリオはさほど下げていません。

歴史的な最大下落も、S&P500が-50%を超えることがあるのに対し、オールウェザーは20%程度に留まっており、この下落耐性の強さが、安定性を求める投資家にとって大きな魅力となっています。

まとめると下記の特徴があります

  • リターン面ではS&P500に見劣りする
  • リスク(特に下落リスク)を低く抑えやすい
  • つまり値上がりはそこそこ、下落は全然しない

オールウェザーポートフォリオの構築方法

ステップ1:ETFの購入

オールウェザーポートフォリオは、ワレワレ個人投資家でも比較的簡単に構築できます。主にETFを利用します。

5つの資産(米国株式、長期米国債、中期米国債、金、コモディティ)に対応するETFを選び、目標とする配分割合(30%, 40%, 15%, 7.5%, 7.5%)になるように購入するだけです。

以下は、各資産クラスのETFの例です(書いてあるものならどれでもOK)

資産クラス代表的な米国籍ETFティッカー
米国株式VTI, SPY
米国長期国債TLT
米国中期国債IEF, IEI, VGIT
金 (ゴールド)GLD, IAU
コモディティDBC, GSG

ステップ2:定期的なリバランス

市場の値動きによって、各ETFの価格は変動し当初設定した資産配分からズレていきます。ですので、年に1回程度、配分比率を確認し元の目標比率に戻す「リバランス」が必要です。

参考:オールインワンETF「ALLW」

2025年3月、レイ・ダリオのブリッジウォーター・アソシエイツがSPDR Bridgewater All Weather ETF (ティッカー: ALLW) という、ETFを立ち上げました。

このETF1つだけでオールウェザー戦略を実現することを目指す商品で、これを利用すれば、複数のETFを個別に買ったり、リバランスを行ったりする手間が省けます。

ただし、ALLWは設定から日が浅いため長期実績がないこと、一般的なインデックスETFよりも経費率が高いことなどが注意点です。

オールウェザーポートフォリオが向いている人

オールウェザーポートフォリオ戦略は、以下の人に適しています。

  • 下落相場で心がざわつきたくない人
  • 資産がマイナスになるのが許せない安定性を最優先したい人
  • 退職後の資産運用など、資産保全のニーズが高い人

投資する上での注意点

オールウェザーポートフォリオへの投資を検討する際には、以下の点に注意が必要です。

  • 元本保証ではない
    安定性を目指す戦略ですが、投資である以上、当たり前ですが損失が発生する可能性があります。「絶対安全」なんてものはないです。
  • リターンの限界
    株式中心のポートフォリオと比較して、長期的なリターンが低くなる可能性が高いこです。そのため、若くて長期的な投資期間が見込める場合は、より高いリターンが期待できるS&P 500や全世界株式へのインデックス投資の方が適していると思います。
  • リバランスの必要性
    自分でETFを組み合わせて構築する場合、定期的なリバランスが必要です。

まとめ:安定志向の選択肢、オールウェザーポートフォリオ

オールウェザーポートフォリオは、レイ・ダリオが提唱した、様々な経済状況下での安定性を目指す資産配分戦略で、株式、債券、金、コモディティを組み合わせます。

メリットとしては、価格変動しにくいことと、特に市場下落局面での損失が小さいことです。値動きが小さいので、精神的な負担が少なく、安心して長期投資を継続していけますね。

デメリットとしては、株式中心のポートフォリオに比べてリターンが低いことです。

ETFを利用すれば個人でも比較的容易に構築できますが、リバランスが必要です。2025年3月に「ALLW」というオールインワンETFも出てきたのでこれを買えば楽ちんです。ただし必要経費率が0.85%とちょっとだけ高いですが、リバランスする手間を考えると、ありだと思います。

私としては、20代や30代の方はオールウェザーポートフォリオよりも全米やSP500に投資をするほうが長期リターンは高くなる可能性が高いのでオススメです。

もしも私だったら、S&P500とナスダックを1:1で買うか、7:3くらいで買います。

最後に、投資は自己責任です。投資額を決める際は、必ずご自身の状況や目標に合わせて慎重に判断するようにしてください。

口座開設はポイントサイトを経由するのがオススメ

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